2017年08月26日

*読書日記『カーネーション』いとうみく

最初から痛々しい話。
全ては見返しの部分に載っていますので引用します。
「あたしは、まだ母に愛されたいと思っている。
いつか母は、私を愛してくれると信じている。

そんなことは無理だとわかっていても、あたしはあたしの
深いところで、いまも願っている。」

まあ御察しの通りです。
お母さんに嫌われている娘がいかにして母を棄てるか。
そういう話なんで、途中つらいエピソード満載です。
ちなみに私はこの本で三回本を閉じました。

一回目はお母さんに自由帳を破られるエピソード。
二回目はお母さんのために野菜炒めを作ったら怒られた話。
三回目はプレゼントを妹にメチャクチャにされた瞬間。

一個ずつ紹介してると私のハートが擦り切れるので、自由帳の話だけ。
お母さんがある日「自由帳を買ってきたよ」と言われたので、つい
「自由帳まだあるよ」と娘が答えてしまったら、突然母親に
自由帳をビリビリに破られてしまったというものです。
ねえしんどくないすか。

でも最後、お母さんと離れるという形で母を棄て、共存できるようになったので良かったです。
こういう本もっと増えて欲しいです。
posted by はぴたん at 20:34| Comment(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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