読んでると愛情深い父親だったんだな、父親には愛されてたんだなと感じます。
一方で母親はちょっと問題がありそうな印象を受けました。
地下鉄サリン事件、当時私は小学校低学年だったのですが、あの時の恐怖は
未だに記憶してます。
テレビでオウム関連の報道や特集があると怖い怖い言いながら見ます。
それくらい当時の私には衝撃的な団体でした。
一時期紫色が嫌いになったのは御察しの通りです。
さて、この本は松本一家が船橋に住んでいた時から話が始まります。
そして事件までの楽しかった日々。
何せ教祖の三女ですから遊び放題です。
事件、逮捕。
そして嵐の後の人生が綴られています。
スーパーで買い物していたら報道局員に見つかって逃げたとか、
アーチャリーだとばれた時にコンビニバイトを辞めさせられたとか。
特に記憶に残るのが母親との決裂の時に言われたという言葉。
「組織は立ち上げる時が一番大変なの、解散したら終わりなのよ」というものです。(意訳)
あー、おっかさん教祖の代わりに本も書いてたし、色々苦労したんだなというのが
よく分かりました。
まあ、それと罪は別ですけどね。
松本麗華さんは事件当時12歳くらいの本物の子供だったので罪はないと思います。
こんな家庭に生まれてしまって不幸に思えるかもしれませんが、本人曰く
これで幸せだったと言っているので、まあいいんでしょう。
面白かったですが、図書館で借りて正解かなと思う次第です。