あら便利ーと思いながら、あらすじはアマゾンからコピペです。
『遠く遙かな未来、滅亡の危機に瀕した人類は、「母」のもと小さなグループに分かれて暮らしていた。異なるグループの人間が交雑したときに、、新しい遺伝子を持つ人間──いわば進化する可能性のある人間の誕生を願って。彼らは、進化を期待し、それによって種の存続を目指したのだった。
しかし、それは、本当に人類が選びとった世界だったのだろうか?
絶望的ながら、どこかなつかしく牧歌的な未来世界。かすかな光を希求する人間の行く末を暗示した川上弘美の「新しい神話」』
こう書くとSFかと思われるんですが、SFというよりファンタジーですかね。
例えば表題作「大きな鳥にさらわれないよう」は実は異能を持つ少女エマが町から出て行くことを
決心するまでの物語。
なんかねー、全体的に不思議な印象のまま話が進むのです。
大きな母システムとか、観察者たちとか。
進化を待ち望んでいる一方で異質な存在を許容できなかったり。
それが人類というものの本質なんじゃないかってくらいに描写されています。
私もそう思うのですが。
さて、そんなわけで読んでみてください。
最後まで読むとまた最初から読み返したくなる一冊です。