著者:樹川さとみ
出版社:コバルト文庫
書き掛けの読書日記がたくさんあって、アップできない記事がたくさん
あります。
とりあえず公開する習慣付けないとなーと思って読書日記復活。
体調の方はちょっと持ち直してきました。
変わり者の伯父さんからもらったラジオから聞こえてくる不思議な
物語を集めた短編集です。(絶版です、すみません)
短編集の感想っていつも難しいと思うんですが、これは入れ子構造に
なっていて内容の説明が書きやすいです。
章の始めにまず主人公「ぼく」と叔父さんののエピソードがあり、
短編のストーリーがラジオから流れ出すという構造になっています。
主人公「ぼく」は前編を通して描かれますが、実際には彼は話し手に
なることはなく、いつもラジオを聞く側の立場になっています。
「ぼく」の周辺にも家族や友人関係があって、それらの設定もきちんと
描写されています。
日常の描写とそれぞれの短編の間に関係があるようなないような、そんな
ことを考えなくても話が面白いのでぐいぐい読めちゃいます。