関西弁で書かれた短編集です。
この作品の表題作では、主人公がおじいちゃんと一緒に物語を
作っていきます。
最初に主人公がお好み焼き屋かカレー屋かを選ぶ場面があるのですが
(詳しいストーリーは読んでください)
主人公はお好み焼きを選びます。
私はここでカレー屋ガンジスのいのりを選びたいと思います。
ここでは小鬼が店員をやっていて、なぜか店を出るためには
カレー食べ競争をしなければいけません。
アチチの小鬼はその名の通りアチチと言いながらカレーを食べます。
ナンを片手にどんどん食べます。
だから、主人公はあっという間のお腹がいっぱいになってしまいます。
ナンって結構腹にたまりますからね。
そこで主人公、考えました。
アチチってならなければ小鬼も食が進まないんじゃないか、と。
ところでインドカレー専門店にはよくカブリナン(スイートナン)と
いうナンがあります。
主人公が小鬼のナンの皿にこっそりそのカブリナンを仕込むと、計画通り
アチチの小鬼はカブリナンを食べてしまいます。
口の中が甘くなると一気に自分が満腹であることに気づきます。
「もう食べられない!」アチチの小鬼はそう叫んで、主人公の勝利が決まりました。
ようやくガンジスのいのりを出られた主人公はほっと一安心。
自分もお腹いっぱいになったことに気づいて、店を出て真っ直ぐ行き、家に帰って水を飲みました。
本当はもっと色々ストーリーを考えたいんですが、どうも思いつかなくて、こんな感じになりました。
やっぱり小説家ってすごい。