『ピアノをきかせて』は、ピアノが弾けなくなった姉を救うために
音楽劇に参加する響音という女の子の物語です。
主人公の祖父が陶芸にはまって、庭に窯を設けているとか、
お家にグランドピアノがあるという点から、
それなりに経済的に豊かな家庭なんだなということがわかります。
そういう点にしか目がいかない自分がかなり残念だとは思いますが、
家族がジグソーパズルのようだという比喩や、口語的な会話など
なんかひっかかりがあって、あまり面白く読めませんでした。
エンターテイメントとしては、衣装係として舞台に貢献する姉や
ダンスや歌で努力する主人公など、見所はあると思います。
もうちょっと余裕がある時に読めば少し違う感想になるかもしれません。