2017年11月19日

*読書日記『かえたい二人』令丈ヒロ子

「ふつう」になりたい子が「ふつうなんてないんだ」って気づくまでのお話。
私は大きくなるまで「ふつうなんてないんだ」なんて境地に立てなかったので
この話の主人公はちょっと羨ましいです。

ヘンジンコと小学校で呼ばれいじめに遭ってた話とかは飛ばしながら読みました。
そんな主人公穂木ちゃんが転校した先の学校でなんとか「ふつうのこ」デビューをしよう
と目論み、なんと成功してしまいます。
クラスのキラキラグループに入れたのです。

ところがどっこいヘンジンコと呼ばれるだけあって変わっている穂木のお父さんも
変人の作家でした。
そんなお父さんが作るお弁当は怪物やsfネタをたっぷり仕込んだ変人弁当です。
キラキラグループの中でそんな弁当食べられないようと思っていたところ
陽菜という個性的なメイクをする子(化粧に似合わない超可愛い弁当を持たされている)と
お弁当を交換することになります。

途中まではそれでうまくいくのですが、まあ色々あって陽菜が穂木の弁当泥棒だと
勘違いされてしまいます。
そこでぶっちーんとキレてしまった穂木が演説をしてしまい、「ふつう」の化けの皮がはがれます。
でもその後自分らしく学校生活を営めている様子の方が楽しそうなので、「ふつうになろう」作戦は
失敗してよかったのかもしれません。
一瞬だけでもキラキラ世界を味わうことができたのだし。
posted by はぴたん at 15:14| Comment(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月12日

ゾンビサバイバル中です。

7DAYS TO DAYというゲームにはまっております。
falloutとマインクラフトにゾンビを足した感じのゲームです。
どちらもやったことありませんけど、多分そんな感じ。
特にストーリーはありません、ただ生き延びろってだけです。
死なないっていうのも結構難しく、ゾンビ出現しない設定にしていても
食事とか水分摂取を忘れると死んだりします。
というか私は過重労働しすぎなのか原因不明で死んだりしています。

ゾンビ出没しない設定にしていると関係ないのですが7日に1回
フェラルホードというゾンビ大出現イベントがあります。
基本スタイルはそれを生き延びるために拠点を武装するのが楽しいみたいです。
私は鹿さえまともに倒せない不器用者なのでゾンビに襲われたらひとたまりも
ありません。
なので基本ゾンビはいない世界でのんびりコーンやユッカ(サボテンの実)を
栽培して牧場物語やっています。
あ、牛はいないから農園物語かな。

まあなんにせよ楽しいです。
編み物とゲームとで忙しい幸せな毎日です。
posted by はぴたん at 21:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月05日

*読書日記『ぼくとあいつと瀕死の彼女』ジェス・アンドルーズ

映画作りが趣味のグレッグと白血病のレイチェルの話。
恋愛話ではないです。
タイトルに「瀕死の」とある通り彼女、つまりレイチェルは途中で
死にます。
正直言って途中まであんまり面白くないなあと思っていたんですが、
レイチェルの死後グレッグの親友アールが言った台詞が正に普段私が
思っていることだったので引用します。

「オレはこのことでおまえを責めたくない。責めるわけじゃねぇけど、
これだけはいっとく。レイチェルのことは、おまえの人生に起きた
はじめての・・・・・・不幸なことなんだ。
だけどそれに過剰反応するのはやめろよ。過剰反応して、大事なことを
決めちゃダメだ。いっとくけどな、死ぬやつもいれば、バカみたいな
ことをやってるやつもいるんだ。オレはバカなことをやってる家族に
囲まれてる。昔はいつも家族のために自分が何かやんなきゃいけない
って思ってたんだよ、オレ。今もまだ家族のためにやってやりたいと
思ってる。けどな、まず自分がしっかりしてなきゃダメだ。まず自分で
自分の面倒をみなきゃいけねぇんだよ。それからだよ、誰かのために
何かやってやるのは」(p.330)

引用長くなっちゃいましたが、私が言いたいのは後半部分。
自分のことができてないのに他のことをしちゃだめ!ってことです。

これは私がいつもモタモタして、自分のことさえ時間がかかるって
ことが関係しているんですが、周りの人が掃除とか片付けとかしている
最中に自分だけ自分のことをやってるって心苦しいですよね。

でも、だからと言って自分の用事が済んでないのに片付けに参加しちゃうと
結果的に全体の時間が伸びちゃうんです。
全体が終わったのに自分だけが終わってないから、逆に待たせちゃうんですね。

そういうことを続けてると自分の評価も下がってきます。
だから、 「まず自分の面倒をみなきゃいけねぇんだよ。」ってことです。

いつも私が考えていることをうまく言語化してくれたなあという一冊です。
それ以外はぶっちゃけ私にはあんまり刺さりませんでした。
posted by はぴたん at 11:33| Comment(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月25日

なんだか小学生の日記みたいだ

image.jpeg

今日は長々編みの練習をしました。
1段につき10目編んでいるはずなのに、9目しかないということが頻発したので
何度も解き直してたら3段しか編めませんでした。
明日は中長編みの練習をしたいと思います。
posted by はぴたん at 20:33| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月22日

水面としまりすの尻尾

おかしいと気付いたのは雨が降っているのに、水たまりに移る空は青空だったからだった。
長く降った雨は高校の校庭に貯まって、ちょっとした湖のような水たまりを作っていた。
ああきれいだなと通り過ぎようと思ったけれど、水たまりに映る青空と虹に惹かれた。
校庭が面した道路沿いには破れた金網があって、見ると、かがめば通れそうな穴があった。
不法侵入しようと思った訳じゃない、ただ単に青空をもっと近くで見たくなった。
網の穴に足を踏み入れた瞬間、降っている雨が止んで、一瞬だけ音が無くなったのを覚えている。

あの時、私は踏み込んではいけない場所に行ってしまったんだ。

水面の向こうの世界はぴかぴかの青空だった。
よくよく見てみるとここは私が通っている高校らしい。
校舎の方を見てみると誰かがいた。
誰か知ってる人かもしれない、そう思って校舎の方に近づいていった。
何メートルか歩くと、その誰かは友達同士でお昼ご飯を食べているんだと分かった。
そして、私にそっくりの誰かとりかちゃんがいた。
りかちゃんだ、その存在に気付いた瞬間に私の足が止まった。

りかちゃんは私と同じ部活で、途中まで同じ電車を使っている友達だった。
帰りの電車では色々なことを話した、進路のこと部活の今後のこと授業のこと家族のこと。
りかちゃんの話は私と視点が違って面白くていつまでの話していていられた。
仲良し、だと思っていた。あのことがあるまでは。
今はたぶん嫌われていると思う。
ある日、りかちゃんは腕に大きな切り傷を作って部活に来た。
その傷跡はたぶんずっと残るだろうってくらいの深くて大きなものだった。
りかちゃんのことが心配だった、だから薬局で傷に効くという塗り薬を買ってりかちゃんにあげた。
そうしたらりかちゃんはすごく傷ついた顔をして、「いい要らない」と低い声で言って走るように私の許から去っていた。
私はすごく酷いことをしたのだと気付いたのはその時だった。
それから二週間りかちゃんは私に話しかけてこない、挨拶しても返事はない。
すごく悲しいけれど、嫌われてしまったんだと分かった。

そのりかちゃんと私そっくりの誰かがすごく楽しそうにお弁当を食べている。
少し離れた私にも笑い声が聞こえてくる。
ズルイ私はもう嫌われているのにナンデあんなに楽しそうにしているの?
言語化できないほど私の頭の中は感情で爆発した。嫉妬、妬み、自責、後悔。そして憎悪。
もう数メートル歩けば、私もあの中に入れるかもしれない、また仲良しに戻れるかもしれない。
そう思った瞬間また視界が変わった。

仄暗い、ぼんやりした世界だった。
そこには私のそっくりさんが私の目の前に立っていた。
にこにこしていて、明らかに幸せそうだ。
りかちゃんはいないのに、りかちゃんとの笑い声が反響して聞こえるような気がする。
たまらなくなって私は私に飛びかかって馬乗りになった。
私のそっくりさんは無表情になって抵抗もせずなすがままだ。
なんだよ、こいつは。
無性に腹が立って私は私の首を絞める。
ぐっ、私は私の首がどくどく言っている。
それを感じて私は一瞬ためらった。
さっき見たかえちゃんの輝いた顔が頭に浮かんで、ますます腹が立って私は手に力を込めた。
どくどくする感覚が強くなる、でもだんだんが弱まっていく。
もっともっと。

どれくらい首を絞め続けただろう。
いつの間にか私のそっくりさんは無表情のまま目を見開いて呼吸をしなくなった。
ああ、私は私を殺してしまったみたいだ。
急に頭がぼんやりしてきて、私は座り込んで目をつむった。

ふわり、そんな感覚で目を開けると私は雨が降る世界に戻っていた。
いつの間にか私はぐしょぐしょに濡れていた。
思ったより時間が経っていたようだ。
重石を背負ったような体を持ち上げて、私は家に帰った。

あれから、私は心にぽっかりと穴があいたような気持ちで過ごしている。
りかちゃんのように腕を切っては、何故か分からないけど号泣している。
毎日のようにリストカットをしていて、切る場所がだんだん無くなってきた。
家族は心配して、毎日のように私の部屋を見に来ては心療内科の受診を勧めてくる。
あの日びしょぬれで帰って来た日はただ単に心配していただけだったけれど、どうやら腕を切っているのも気付いているようだ。
毎日のようにゴミ箱に血塗れのティッシュがたまっていくのだから当然だ。
りかちゃんとは私の方から積極的に避けるようになった。
これ以上りかちゃんを傷つけたくない。

毎日のように夢を見る。
私が私の首に手をかけているのに、私はごめんねって謝っている。
なんで抵抗しないのって怒りながら私はその手に力を込める。
ぐって反発が強くなった瞬間に私はごめんなさいと言う。
そして現実の私の「ごめんなさい」の声で目が覚める。
それの繰り返しだ。

そういえば、りすの尻尾は強く掴むと抜けるという話を聞いたことがある。
とかげの尻尾と同じ要領なのだろうけど、私は私という尻尾を切って
なにから逃げたのだろう。
それが分からないから、今日も私は腕を切るしかない。
posted by はぴたん at 21:08| Comment(0) | 物語(自作小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする