2017年10月01日

*読書日記『九時の月』デボラ・エリス

久しぶりの読書日記は心えぐる悲恋の物語です。
イランに住むファリンは退屈な毎日を過ごしていました。
そんな中、サディーラという美しい女の子が学校に転校してきました。
ファリンはサディーラと恋に落ちます。
でもイランでは同性愛は罪で、サディーラは死刑、ファリンは
パキスタンに亡命(かな?)をすることになってしまいます。

タイトルの九時の月とは、ファリンとサディーラの約束、
毎晩九時になったら月を見上げることからきています。

まだ二人が幸せだった頃の占いで出た言葉が印象的です。
「愛を歓喜する心に、死のつけいるすきまなし。
われらの不死は、生命の本に刻みこまれていばなり」

一見良さそうに聞こえますが、後に起こる不幸な出来事が
象徴的に描かれているような感じです。
生命の本というのは、作中で主人公が書いてる小説のことですね。
その本の中にしか二人の愛はないということなのだと思います。

そしてこれ、色々とフェイクを入れた実話だそうです。
切ないというか胸が痛い。


posted by はぴたん at 21:46| Comment(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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