2017年07月15日

ファンの皆様、鎌倉文学館に岡田淳の展覧会を見に行こうぜ

岡田淳ファンは鎌倉に行って岡田淳展覧会に行くべしという日記です。
なんと、今日から鎌倉文学館で岡田淳先生の展覧会を開催しているのです。

ということで、行ってきました。

入り口からスキッパー、テンション上がります。

そしてオープニングトーク。
最初の十五分はこそあどの森シリーズについて。
今まで学校を舞台に「行って還る物語」や「誰かが来て戻って行く」お話を
書いていた岡田淳先生、ずっとファンタジーな世界を書きたくなってこそあどの森
シリーズを思いついたとのこと。

最初のふしぎな木の実の料理法はシリーズ物のつもりだったので自己紹介を兼ねて、
二巻目のまよなかの魔女の秘密は魔女のキャラを二巻から新たに出すのは何なので
森の人々から無理矢理設定を考えたということ。
三巻の森のなかの海賊船は最初から描きたいイメージであったこと。
「だってわくわくするでしょう?」と言われて私はブンブン頭を振って同意のポーズ
を示しました。

四話目では基本的にひとりが好きなスキッパーが子供達と遊べるように考えたこと。
それがやっぱり外部の人だと無粋なので、どうにか森の大人達が子供になれるかと
考えた時、不思議な力を持つ樹がサクラだとしっくりくるよねとなったということ。

五巻のミュージカルスパイスは元々ミュージカルが好きな先生が「カタカズラ」の
力を借りて森の人々を歌うように考えたということ。
なんとタカラヅカの並び替えでカタカズラを思いついたとのこと、気づかなかった!

これ書き出したら十二巻全巻分の先生のコメントと感想を書きそうなので駆け足でいきます。
始まりの樹の神話ではここでもやっぱり樹の力を借りて神話を描きたかった。
だれかののぞむものでは、小学校高学年になって塾とかで精一杯になってしまった子供について。
本当は親の意志なんだけど子供の意志だと思い込んでしまって、急にシュンとなってしまう
子供が頭のどこかに居て書いたそうです。

ぬまばあさんのうたは「ばあさん」というフレーズのせいか手を取る人が少ないそうで、
でも切ない話なんですよ。一人の精霊が懸命に生きた物語なんです。
これ森の中の海賊船もユメミザクラの木の下ででもなんですが、ちょくちょく切ないエピソードが
入ってくる、これテストに出ますよ。
これがまた良いんですよね。
何度読んでも電車の中でも泣ける場面があったりして、印象に残る。

あかりの木の魔法ではイツカとドコカという二人組(正確には一人とカワウソ一匹というべき)
が村を訪れるんですが、イツカは腹話術士でカワウソに喋らせるように見えている。
でも「もしかしたら、カワウソが実はフー(だれかののぞむもので登場する妖精)で、実際に話してる
のかもしれない」と作者は考えているそうです。
そうか、その発想はなかった。

霧の森となぞの声からは水の話が続きます。
先生曰く「同じ水の滴る音が人によって違う受け取り方になる。
それって読書体験でも同じだと思うんですけど、それが描きたかった」とのこと。

水の精とふしぎなカヌー、ああこれ先生がなんて仰ってたか忘れてしまった。申し訳ない。
たしか、誰かと誰かが一点で交わりというお話だった気がします、具体的には
スキッパーとトワイエさんが、なんですが、これは読んでみてのお楽しみです。


水の森の秘密では「きれいな水の中の森」というイメージがあって、そこをすいーっと
カヌーが行くというイメージが先行して描かれたそうです。
私のなかでもカヌーが進む様子がイメージできました。

以上、駆け足でこそあどの森のギャラリートークの内容を紹介してみましたが、
ごめんなさい、作品読んでるとか、実際に聞いたとかじゃないと意味不明ですね。
でもこのまま、今日お話を伺ったこのテンションで日記にしたい!と思うのでこのまま
アップしちゃいます。


そして階下に移って後半十五分。
言語化するのに力尽きたので、印象に残ったことだけ書きます。
こそあどの森のシリーズ以外のお話について。

ヤマダさんの庭。
ちょうど定年退職する前の年の十一月に書いたとのこと。
ここに庭があったと再発見するヤマダさんのように、日常生活の中で楽しみを
発見していって欲しいというようなお話でした。

扉の向こうの物語では五十音表を使って物語を紡ぎ出していくんだけれど、五十音表だけだと
なかなか話が進まない、そこで学校の倉庫にある物例えばマリオネットとかを…
って、自著の中でも一番一文字あたりの単価が安い物語だとかって仰るんですかウサギさん。
いや、ウサギさんじゃないですよ、岡田淳先生ですよ。
でも実際に言ってたんですよ、「編集者」に長い話を書いて欲しいと言われて書いたとのこと。
確かにボリュームが大きい話ではあったけど、そんなに単価安いのか。

飛ぶ船と森の石は桜若葉小学校シリーズで、先生の面白いと思うものの検定が出来るんじゃないか
というくらい「面白い」が詰まった本です。
ちょうど二階建ての二階部分くらいの高さをすーっと飛ぶの、プロペラとか羽とか無しで船の形
のままで!
ワクワクするじゃないですか、とのこと。ええ、ワクワクします!
人が何かをやり過ぎて自然がバランスを崩すという環境保護のつもりで書いたというより、
普段からそういうことを考えている上でワクワクを具現化するとこうなりますとのこと。

桜若葉小学校といえば、黄色のスウェットを着たウサギ。
出てくるんですよ、夜の小学校という短編集で。
それを鎌倉文学館が折り紙で再現しているのですが、「よう考えますねえ」とは先生の言。
後で私もつい折ってしまいましたウサギ、うまく作れなかったけど。

行って還る物語や来て戻って行く物語もいいけど、何かが変わって、それをそのままヨシとする
それも良いよねというのがネコとクラリネットふきのお話でした。
それは今回クラリネットふきが音楽をネコに与えることでネコが変わって、
ネコがクラリネットふきを変えるという形なわけですが、そのまま変わったままで暮らすのも
一つのやり方なんですね。

魔女とシュークリームでは「食欲は命をないがしろにする魔女に勝てるか」という壮大なテーマ。
ここで話が脱線するんですが、鎌倉文学館にある大きなシュークリームのぬいぐるみすごいですね
あんなのあったらいいなあ。

以上以上。というような、感じのギャラリートークでした。
私の力不足で、こそあどの森の話の方が詳しく書いてしまいましたが、どちらもバランスよく
話されていました。
そしてどちらのお話も面白かったです。

ここまで書いて、展覧会の内容について触れてないという事実に額然となりました。
そうかギャラリートークだけでこの文字数か。

展覧会については、一言で済ませます。
公式ウェブサイトには詳しく載ってないが、コスプレコーナーのクオリティーが半端じゃないから是非行くべき。
二分間の冒険の怪獣、ポアポア、スキッパー、双子、トマトさん、スミレさん、ヤマダさんの庭があったよ。
posted by はぴたん at 23:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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