2016年04月16日

*読書日記『パートナー間のこじれた関係を修復する11のステップ  DBT(弁証法的行動療法)で身につける感情コントロール・対人間関係スキル』

書籍名:パートナー間のこじれた関係を修復する11のステップ 
    DBT(弁証法的行動療法)で身につける感情コントロール・対人間関係スキル
著者:アラン・E・フォレンゼティ
出版社:株式会社明石書店

タイトルだけ読むと私がパートナーとの関係に悩んでるみたいな誤解を
受けそうですが、そうではありません。
DBT(弁証法的行動療法)について知りたくて手に入ったのがこの本
くらいだったんです。
タイトルのインパクトが大きくて、デイとか電車の中で読みにくいですが
勉強になりました。

11のステップとありますが、本書の中で挙げられている実践課題は
もっとたくさんあって図書館で2週間借りただけでは全て実行するのは
難しそうです。

さて、この本では感情が高ぶっても、その感情に流されないで賢明な判断
ができるように練習することを勧めています。
曰く「練習、練習、練習あるのみ!」です。

練習課題の一つでは「判断を下さずに、自分の経験にただ注意を向ける
ことを練習しましょう。(中略)楽しく感じられるならば、身体のどの
部分で違った感覚があるか、幸福感が身体や顔、筋肉にどのように
現れるかに注目してください。自分の経験を変えようとはしないとは
しないでください。ただ経験に注目し、説明し、ありのままに体験して
ください」(p.57)という指示が出されます。

この場合の判断というのは「この感情はいい感情だ」とか「こうある
べきだ」とかそういう感じのことです。

ただありのままの感情を観察して、説明できるようにすることが大事
みたいです。(マインドフルネス)
以降は基本的にマインドフルネスの重要性の説明と練習が11章書かれて
います。

正直に言って、難しいです。
練習課題の一部をやってみたんですが、つい判断を下してしまいます。
そして、その実践できない自分に対しても判断(出来ないなんて駄目だ)
してしまう自分がいます。
そういう場合も「自分の経験を自分自身に説明し、次に忍耐と受容を
示すことで自己承認できるかもしれません」とあります。(p.231)

面白いことに自分自身に説明して、共感するスキルを身につけることに
よって「自己否定によって否定的な感情が高まり(通常は恥辱感)、
それが思考や問題解決を妨害し、パートナーからの否定的な
(あるいはあいまいな)きっかけに反応しやすくなる」という悪循環を
断ち切ることが出来るそうです。(p.232)

言われてみれば、そうですよね。
パートナーシップだけのことではなくて、他の対人関係でも自分の状況
を冷静にただ説明するだけで解決することってよくあると思います。
ただそれまでの人間関係によっては何かについて言及するだけで本当は
責めてなんかいないのに「責めている」と解釈されてしまう状況も
発生してしまいます。

ありがたいことに、そんなこじれた状況でもマインドフルネスになれる
ように、本書内ではその練習方法も書いてあります。
自分自身の態度(顔の表情や姿勢)がどんな感情を示しているか注意を
向けてみるとか、普段の会話を始める前に否定的な高ぶりをさえぎり、
本来感じている感情を経験し、見極め、表すためのスキルを練習しましょうなどなど。(p.140)

こんな感じで膨大な練習を繰り返すことでだんだんとパートナーとの関係
が変わっていきますよ、変わらなくても有用なスキルを身につけることで
多少生きやすくなりますよというガイドブックとしてはお勧めだと思います。
posted by はぴたん at 18:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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