2017年01月31日

*読書日記『また、桜の国で』須賀しのぶ

須賀しのぶ、直木賞候補にノミネートされましたね。
受賞出来なかったのは残念ですが、選ばれただけでも十分嬉しいです。
だからというわけではなく、ちょうど図書館で予約の順番が来てこのタイミングで
読むことができました。

話は第二次世界大戦直前のポーランド。
主人公は棚倉慎という外務書記官です。
話としては同じく須賀しのぶの『神の棘』に近い感じで、歴史の真っ只中で
個人として何が出来るのか、出来ないのか、それをテーマにした作品です。

これを読んで感じたのが、須賀しのぶは本当に歴史が好きなんだなという
愛情です。
流血女神伝シリーズでも片鱗は示していましたが、『神の棘』『革命前夜』と続いて
『また、桜の国で』を読むとああ史学科卒って本当に好きで入学したんだろうなと
思わされます。

コバルト文庫ではもう書かないだろうと以前インタビューで仰ってましたが、
須賀しのぶがこのままの路線を貫いてくれるならば、コバルト卒業は仕方ないかなと
思うようになりました。

約500ページ、結構気合いが必要ですが、戦争が始まった辺りから急激に面白くなるので
150ページ目くらいまではとりあえず読んでみてください。
posted by はぴたん at 01:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月28日

*読書日記『歴史の主役はみな病人』久次米義敬

歴史にifはないといいますが、その時々の指導者の判断が良かったのか悪かったのか
それを判断するのは後の歴史家です。

例えば高血圧の人が重大な判断をする場面で急激な血圧上昇が起これば
冷静な判断能力が損なわれます。(p.3)

このようにチャーチルやフルシチョフ、ルーズベルトなどのリーダーや有名人
たちの病気に焦点を当てたのが『歴史の主役はみな病人」です。

全体的に読みやすいです。
特に印象的だったのが、モネの白内障について。
白内障にかかると視界がぼやぼやと白っぽくなるそうなのですが、
モネというと睡蓮という一連の絵画が有名ですが、白内障という観点で
見ると加齢によって少しずつ光の描写が変わっていくのが分かります。

統合失調症になっても、治療すると今までのように漫画が描けなくなると
治療を拒む漫画家もいますが、病気と芸術って実は非常に密接してるんだなと感じました。
posted by はぴたん at 08:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月21日

*読書日記『聖書男』A・J・ジェイコブズ

聖書男と書いてバイブルマンと読み仮名がついています。
副題は『現代NYで「聖書の教え」を忠実に守ってみた1年間日記』

聖書には色々決まりがありまして、十戒(盗んではならない)などは有名ですが、
それ以外にも混紡の服の着用をさけるとか、角笛を吹くとか、面白いものが
たくさんあります。
それらをできる限り忠実に守るというのがこの本のコンセプトです。

読み方としては聖書に興味があるけど、何を読んでいいかわからないって方が
手に取るとちょうどいいのかな思います。
もちろんそれ以外にもどんな突飛な生活をすることになるのかって興味がある人
にもオススメです。

私がこの本で一番印象に残った聖書のフレーズは以下のようなものです。
「人の言うことをいちいち気にするな。そうすれば、僕(しもべ)があなたを
呪っても聞き流していられる。
あなた自身も何度となく他人を呪ったことをあなたの心はよく知ってるはずだ。」
(コヘレトの言葉七章二一〜二二節)

うー、はい、その通りです、何度も誰かを呪ったことがあります。
でも人が何かを言ってくることが凄く気になってしまうんです。

著者もいけないと思いながら自分の名前でエゴサーチしてみたり
アマゾンのレビューを読んでいたりします。

でもね、このコヘレトの言葉は強力ですよ、聖書の言葉を借りるなら目から
鱗のようなものが取れた時の感じってこういうのじゃないかなと思います。

コヘレトの言葉は私が持ってる聖書の中には掲載されていないので、
図書館で借り見てみようと思います。

聖書トークになってしまった。
この本の話をすると、聖書の決まりをきちんと守って生活をしていくなかで
自分の中に新たな人格のようなものが生まれてきたそうです。
信仰的な自分の中のヤコブと不可知論者(神なんていない)のせめぎ合いが結構面白いです。

正直言って分厚い本ですが、読みやすく書かれているので家で読むことをオススメします。
posted by はぴたん at 12:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月19日

1時間に1回水を飲む習慣を身につけようと思った時に読む本

以前、血液検査をした時にある数値が異常に高く出て、慌てて再検査をしたことがある。
それは血栓が出来てる時の指標となるものなのだが、数値以外の自覚症状はなくて、
最終的に経過観察となって話は終わった。

でもふと昨日自分の血液が気になってしまい、血栓予防のために水を飲む習慣をつけよう
と思い至った。
私の水分に対する態度は極端で一度に何杯も飲む時もあれば一日中飲まない時もある。
そこでタイトルの通り、1時間に1回は水分を摂取しようという目標を立てることにした。
具体的には毎時ちょうどになったら、紅茶をカップ1杯飲むというものだ。
8時ちょうどに1杯、9時ちょうどに1杯というような感じで。

でもそれだけだと続かない可能性が高いので、応用行動分析の考えを取り入れてみた。
好ましいこと(この場合でいうと紅茶を飲むこと)をしたらご褒美が得られるというものだ。
適切なご褒美が見つからなかったので、今回はチョコレートを使うことにした。
生クリームチョコレートというちょっとだけ高級で美味しい美味しい小包装のチョコ。
小包装だから持って歩けるし、すぐに食べられる。

問題は一時間に1回食べ物を口にするということで、虫歯のリスクが高まることだ。
これは血栓予防と虫歯になるリスクとどちらを取るかという難しい問題なのだけど、
今回は1ヶ月だけのお試しということで血栓予防のための習慣化を重視することにした。
習慣化すればチョコレートは必要なくなるし、身につかなかったら多分他のご褒美も
対して効果がないだろうなと思うから。

とりあえずやってみるけれど、より応用行動分析に即するのであれば記録を残した方が
いいんだろうな。
1日何時間起きていて、起きてる間の紅茶を飲んだ時間と飲んでない時間とで分ける。
なぜ飲めなかったのかを分析することでより習慣化することにつながるはず。
例えばミシンに熱中して時計を見ていなかったなら、1時間ごとにアラームを鳴らすとか。

面倒なのでそこまでやらないけど、そうやって自分の行動を記録して色々な環境を変えることで
自分の習慣を変えることが出来るんだろうと思う。
と、ここまで書いてこれほぼ読書日記だなと思ったので、本の紹介。
上記のようなことがより分かりやすく具体的に書かれている本です。

『使える行動分析学: じぶん実験のすすめ 』島宗理(ちくま新書)
posted by はぴたん at 19:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月15日

*読書日記『さよならシリアルキラー』バリー・ライガ

シリアルキラーとは連続殺人鬼のこと。
主人公ジャズは124人(公式には123人)の連続殺人鬼の息子です。
そして、その父親から殺人についての英才教育を受けて育ちました。
児童書読書日記にもありますが、とんでもない毒親ですね。

なのでジャズは殺人をするような人がどんな思考をするかが息するように
分かります。
同時に自分も殺人を犯してしまう恐怖を常に持っています。

そしてある日、ジャズの住む小さな町で殺人事件が起こります。
自分は父親とは違うと証明するために、ジャズは犯人を探し出そうとする
まあそういう話です。

作中に出てくる侵入的トラウマ記憶がやけにリアルで、結構あががってなりました。
あとジャズの彼女であるコニーが、すっごくいい子。
賢くて優しくて、手放すなよジャズって思っちゃいます。

その女アレックスとは毛色の違うタイプの推理物。
でも面白いです。
posted by はぴたん at 21:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする