2016年12月04日

*読書日記『これだけは知っておきたい PTSDとトラウマの基礎知識』バベット・ロスチャイルド

私はわりと定期的にPTSDやトラウマといったキーワードで図書館の蔵書を確認するのですが、
今回の本はそれで発見したものです。
PTSDとトラウマについて、トラウマとは何か、治療法は何かについて、比較的網羅的に
書かれています。

特にソマティック療法(身体治療)について、ごくさらっと、でも幅広く説明があって、
日本ではあまり聞かないような治療法についても知ることができます。
そういう意味ではトラウマとかPTSDについて興味ある人がはじめに読むのにいいかもしれません。

私としては「トラウマを無理に処理しようとしない」「思い出さないということも
回復における不可欠な一歩になりうる(p.87)」といった内容がひどく心に響きました。
ピーターリヴァインという人が提唱したトラウマ体験でバラバラになってしまった身体
感覚を統合し一貫した記憶にまとめあげるという手法も興味深いです。
文脈ガン無視ですが、印象に残った箇所をいくつか引用しておしまいにします。
カッコ内の文章は私の感想です。

p.17 このような記憶障害を正すための、PTSD療法の結論は、トラウマを抱えたクライエントが、
自分たちのトラウマは全て終了しているということを、全存在で心身ともに理解する手助けをすると
いうことです。
トラウマを受けて以来その人たちを苦しめてきたものは、過去の記憶の一つに過ぎないのです。
(→わかってるけど、それができないから困ってるんだよねえ。)

p.29 PTSDをかかえる人はストレスの調節機能を失っている。
つまりトラウマを受傷していない人と比べると格段に高いストレスのレベルを基準値として生きている。
(→そうそう! 1日何度もフラッシュバック起こして疲れきっちゃうんだよね。)

p.37 現実には人が最も安全であるのは状況や環境を評価するために外受容(感覚)器を使うことができる
ときですが、このことはある種のトラウマ・サバイバーに対して把握することが難しい概念であり、
教えることに大変な努力が要求されるプロセスです。
このジレンマから抜け出す方法は二重意識を発達させることです。
【二重意識:デュアルウェルネス 1つかそれ以上の領域での体験の意識を同時に維持すること】
(→なんかよくわからないけど、今、ここを意識するってことかな)

大雑把にまとめると読んでよかった一冊です。
posted by はぴたん at 18:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする