2016年07月31日

*読書日記『新世界より 上中下巻』貴志祐介

作品名 新世界より
著者名 貴志祐介
出版社 講談社文庫

もし人類が超能力を手に入れたらというディストピア物。
面白かったです。
よくお勉強して書いたんだなと感じさせます。(褒めてる)
ただ説明的な文章やセリフが多くてそこがちょっと残念でした。
(結局褒めてない)

超能力やガリガリの管理社会であるという設定や、
回想という語りの構造上仕方ないんですけどね。

描写はちょこちょことぐろいです。
首をひねるとか出血がひどいとかって話が始終出てきます。
『黒い家』を書いた貴志祐介の魅力はそこにあるのかもしれません。

どこが面白かったか書いてないな。
世界設定は独特です。
ネタバレになるので詳しくは言えませんが、人類が得た超能力は
他の生物にどのように影響するかという辺りはへーと思いました。
考えましたねという感じ。

ジョージ・オーウェルの『1984年』が好きな人は面白いかもしれません。

posted by はぴたん at 20:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月25日

ガラケーからガラケーに機種変更したお話

ポケモンGO真っ盛りの2016年、未だにガラケーを使っているはぴたんです。
7年ほど使っていた携帯電話が不調を訴えだしたので、先日ついに
機種変更をしてきました。
グラティーナ2というガラケーです。

なんで今時ガラケーにするかというとタブレットとモバイルルータを
既に持っていてスマートフォンにするメリットが無かったためです。
モバイルルータも3GBまでなら900円の安いやつです。

さて、グラティーナ2を使ってどうかというところですが、正直微妙です。
全体的な使い勝手は今まで使っていたw61caの方が良いです。
携帯の開き具合とかアラームのオンオフ等ちょっと使いにくい感じ。

マナーモードにしている時の振動がちょっと弱くなった気がします。
今まで認識していたメールの受信やアラームが気付きにくくなったような。
これは慣れの問題かもしれませんが。

そうそう、細かい点ですがアラームのスヌーズ機能にも一言。
オフにする時に一手間かかるようになったのもちょっと使いにくい。
気象や服薬の関係でアラームを多用しているので微妙です。

でも、カウントダウンタイマーは設定できる時間の数が多くなって
良かったです。
今までは3通りしか設定出来なかったのですが、今回からは5個まで
設定出来るので便利。
タイマーは3分とか5分とか意外にも25分とか15分とか結構使うのです。

充電の持ちは毎日1分以内の電話くらいなら6日くらい保ちます。
スマートフォンにはない持久力ですね。
大して携帯電話自体を使わないので、それくらいしか違いは分かりません。

たぶん次回機種変更をする時には純粋なガラケーが市場から絶滅して
いるでしょうから長く使っていきたいと思います。
今回も普通のauショップに取り扱いがなくていわゆる白ロムを購入して
持ち込みで機種変更しているのでした。



2016年11月15日追記
W61CAとグラティーナ2の違いについて
・付属の簡易ライト
両機種とも簡易ライト機能がついているのですが、点灯時間が随分と違いました。
W61CA・・・5分5秒
グラティーナ2・・・30秒
また、W61CAは携帯を折り畳んでも消灯しないのですが、グラティーナ2は折り畳むと
消灯します。
私はよく携帯電話を服の襟ぐりに引っ掛けて簡易ライトを使っていたのですが、
グラティーナ2になってからそれが出来なくなりました。
使用できる時間が大幅に短くなったことも含めて使い勝手の悪化だと言えそうです。

・主電源が勝手に落ちる
これは私のグラティーナ2の個体に限るのかもしれませんが、たまに突然主電源が
切れます。
何かの拍子に電源が落ちたり、再起動を始めたりして、ちょっと心配です。
まだどんな時に電源が切れるかを記録に残すほどじゃないのですが、リチウム電池
がずれやすいのかもしれません。
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2016年07月18日

読書日記『流血女神伝シリーズ』須賀しのぶ

書籍名:流血女神伝シリーズ
著者:須賀しのぶ
出版社:コバルト文庫

2007年に完結したファンタジー歴史物。
全27巻もあるので、さらっとはお勧めできないのですが、超お勧め。
以前読んだことがあったんですが、急に読みたくなり近所の図書館にて
全巻借りました。

読み終わった直後の感想「ああ、ついに完結してしまった」というもの。
大体の話の筋は覚えていたのでさくさく1巻につき1時間くらいで読み進め
ました。

流血女神伝のテーマは神と人。
ファンタジーもので似てるかなあと思うのは十二国記シリーズですが、
それよりも群像劇っぽい感じです。
主人公はカリエという少女で、まあいろいろな事情で歴史の渦に
巻き込まれていきます。
最初はルトヴィアという国の皇帝候補の身代わりとなり、次に砂漠の
国の奴隷として売られ、実は滅亡した国の皇女だったと判明したり等々。
たくさんの人の思惑に巻き込まれて、自分でも悩んだり決めたりもする
んですが、そこにはどこか神様(流血女神)の意志もあったりなかったり。

とりあえず、シリーズの一番最初の帝国の娘上下巻を読んでみてください。
面白いと思ったら続きもぜひ。
コバルト文庫なので、読みやすいですよ。
帝国の娘に続いて砂の覇王、女神の花嫁、暗き神の鎖、喪の女王と続きます。

作者の須賀しのぶさんは最近一般小説の方に本腰を入れていて、流血
女神伝系のファンタジーはもう書く予定がないとのことで残念です。
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2016年07月10日

*読書日記『夏目漱石から読み解く「家族心理学」読論』

書籍名:『夏目漱石から読み解く「家族心理学」読論』
著者:亀口 憲治
出版社:福村出版

放送大学を見ていたら家族心理学と夏目漱石というテーマで講義があって

ちょっと興味を持ったので読んでみました。

でも本書で述べられている夏目漱石の毒親っぷりに目が行ってしまい、

家族心理学についてはあまり入ってきませんでした。残念。

だってね、お祭の場でちょっと子供が騒いだだけで子供を殴り、

子供を置いて帰っちゃうんですよ。
ないわーと思いました。

私の父親も似たようなことやっていたので、ますますどん引き。

私の実家の場合、単身赴任中だった頃に年末わざわざ赴任先から帰ってきたのに、
私が「テレビのボリューム大きくない?」と聞いただけで
新潟に帰っちゃうような人でした。
音量が大きいって言ってるだけで責めるわけでもなかったのに、帰る父。
姉が駅まで追いかけていったのに、帰る。
意味が分からない。交通費もったいない。

あ、話がずれました。
夏目漱石の家では子供に対して暴力や叱責があっても、母親が慰めていた
ことで、家族内で問題が共有されていました。
むしろ親子の連携プレーで笑い話になるようなこともあったそうです。

でも私の実家では大事な家族間での問題共有が行われていなかったです。
新潟事件も話題にすら上がらず。
なんなら私が悪いと家族から責められるような感じでした。
音量大きいって言っただけで「家でテレビも見られないのか!」とキレる
人を放っておく方がどうかと思いますが、いやここではこれ以上述べまい。

つまり、母親の弱さが悪循環の元だったわけです。
私を責める前に子供を守れよと。
仮に自分が怖かったとしても、後日それに対してフォローすべきだった
ろうと思います。
それだけでも随分違ったと思うのですが。

実家の毒話になっちゃいましたね。
夏目漱石も養子になったりして大変だったらしいですが、自分自身を
うまく分析して、明暗や門などの名作を書いていたようですね。
たぶん、夏目漱石と家族心理学を読んでから作品を読むと色々と
発見があるんだろうと思います。
私はしばらく漱石はいいです。
posted by はぴたん at 19:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする