なんとなく憚られるものがあって、あえて昔の日付で更新をしています。
RSSリーダーとかだと公開日に関係なく拾ってしまうのだろうけど。
先日デイケアのアートセラピーで心動かすことがありました。
自分の中の誠実さのイメージを粘土で作り上げるというものでした。
私が作ったのはトゲトゲがいっぱいついた四面体。
トゲトゲは四角の半分側にたくさんつけて、もう半分は何もつけず。
言葉で説明すると難しいのですが、四角いハリネズミっぽい感じです。
誠実さを形で表すとしたら四角かなと思い、まずは四面体を作成。
トゲトゲは私の中の欲求を象徴しています。
私は誠実でありたい。
でも誠実さを突き詰めていくと私の中の欲求と拮抗する部分があると感じたからです。
理想は「自分がこうしたい」=それは誠実な態度であることなわけですが、
実際には「こうしたい」が必ずしも相手にとって誠実ではない(かもしれない)
誠実であるかどうかは自分より受け手の判断に委ねられる部分が大きい。
受け手が誠実でないと判断すれば私がいくら考えて行動した結果でも誠実ではない。
トートロジーですね。
私は人に対して誠実でありたい。
それは例えば嘘をつかないことであったり、相手を苦しませないことであったりします。
しかしながらそれって相手次第なので、私のしたいこととは別の方向なこともある。
先日のアートセラピーではその対立を表現できました。
自分の欲求を均してしまってトゲトゲを四角にすれば(私の考える)誠実さに到達できる。
でも、それでも私には私の希望があって、今は希望を押しつぶしてしまうことはしたくない。
自分の欲求があるからつらいんだと思うんです。
そういう風な説明をしながらちょっと泣きそうになりました。
対人関係に正解なんて無いと思うんですがね、どうしたら互いに平穏でいられるかは分からない。
もしかしたら私に見えてないだけで私の希望も叶えつつ相手が誠実と受け取る方策があるかもしれない。
事情を全部説明して相手に委ねるっていうのもあるでしょうし、私の希望自体を無かったことにする、
そういう方法もあると思います。
アートセラピーの先生は自分の欲求があってもOKだし、対立して苦しい状態なのもOKだと言ってくれました。
むしろちゃんと粘土で自分の欲求を表現してて「えらいじゃん」と言ってくれました。
えらいかどうかは分かりませんが、素直に作品の説明をできたことは良かったかなと思います。
自分でも喋りすぎたので後になったらちょっと恥ずかしい気持ちでいっぱいですし、
そもそも自分が作っておいて自分で涙目になるってどうなのって感じもありますが、まあ良いでしょう。
しばらくの間、粘土のセラピーは自分の中の誠実さと向き合う時間になりそうです。
このブログの読者さんにとっては誠実はどういう形をしていますか。
もしよければコメントで教えてください。